top of page
執筆者の写真齋藤正暢

一番長いお付き合いのお客様。



今不動産業界に足を踏み入れて14年目なので、

おそらく12年ぐらいのお付き合いになるのかなと思います。

最初に働いていた池袋の会社で賃貸のお部屋探しの依頼を受けたのが出逢いの場所でした。当時は来店されるお客様を順番制でスタッフがローテションで接客しており、順番で対応することとなったのか、パス(業界用語!?笑)で対応することとなったのかは覚えていませんがぼくが担当していました。

大変失礼ながら当時その方はまだ日本語が流暢とは言えない状態。

お話をする中でとても謙虚な姿勢を感じたし、何より一生懸命さ。

がすごい伝わってきて、実家にいた留学生の子を思い出したのを覚えています。

熊本の実家でおじちゃんが面倒を見ていた中国人留学生の女の子。

日本語を覚えようと努力している姿、家族だからとぼくにも気を遣ってくれる姿。一生懸命だったことが印象的でした。

その子と重なる部分があり、来店された日にまずは探している条件をしっかり聴きました。当時はそれだけでも嬉しかったそうです。どこの不動産屋もしっかり対応してくれなかったとのこと。

理由は簡単。審査に通る物件がなかなか見つからないから。

面倒なことを避けたい人が多かったのだと思います。

気に入ってもらえそうな物件を見つける度に、電話でどんなことをされている方で、家賃はどうやって支払います。というのを説明して。中国国籍です。ってだけでほとんど断られて。。ひたすらそれを繰り返し。

ぼくと出会う前はボロボロのネズミのフンだらけのアパートに住んで頑張っていたそうです。一緒に焼肉に行ったり、ビリヤードしたり、中国語が飛び交う中で食事したり、上海での結婚式に招待してくださったり。

出逢いから十数年経ち。今では大企業の会長さんのアテンドをされたり、出張で忙しく世界を飛び回られたり、今回は1泊だけの日本への出張でなんとか書類渡しだけの時間をとってくれて10分くらい会えたり。

今では日本の不動産をいくつも購入していただきオーナーと不動産管理の責任者として仕事上でもお付き合いできていること。何より昨晩の「こちらこそいつもありがとう。」の言葉は本当に感慨深く、感激しました。

お客様が幸せになられていくと嬉しいですね。仕事を通してこうやってお付き合いを深め、喜んでいただけるプロになる。この気持ちでこれからも追究するだけです。

写真はお会いした帰り道に撮った東京タワー。


Comments


bottom of page