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契約書作成前の調査とは?僕らの重要な役割。ーマンション1部屋編ー


おはようございます。1時半起きのさいとうです。

早起きですね!静かですね。昨日は21時過ぎに寝ました!笑

今日は「不動産調査」について書きます。

調査ってなに?と思われる方が多いと思いますが、売買契約前に取引物件についての重要事項を確認し、お伝えする為に、その取引物件について一通り調べることです。

では、具体的にどのような点について調べているのか。どういう調査を行っているのか。今月実際に取引を行った板橋区の分譲マンション1室の例を用いてご説明します。

【調査内容】

  1. 現地調査・・・物件の周辺環境・道路状況などの調査。

  2. 所有者・権利関係の調査・・・登記所(法務局)による、土地・建物の登記簿謄本(証明書)、公図、地籍測量図、建物配置図の調査、取得。(持ち主は誰なのか?など)

  3. 法令上の制限の調査・・・役所での都市計画法・建築基準法・道路法などの調査。(どんな建物が建てられるのか?)

  4. 生活施設の調査・・・電気・ガス・水道・下水道などの調査。(生活関連施設の調査)

【調査のために聴取や訪問・書類を取得する場所】

・売主

・板橋法務局

・板橋区役所

・建物管理会社

・建物の管理室

・現地建物

・東京ガス

・板橋水道局

【大まかな調査の流れ】

1.法務局で所有者や土地の持ち分割合等の確認。書類取得。

2.板橋区役所で都市計画情報や道路幅員等について確認。

3.マンションに行き、共用部•室内などの設備等について確認。

【取得する関係資料ー取得目的】

売主

設備表ー専有部の各設備の有無。故障箇所などを確認し資料作成。

物件状況報告書ー過去の修繕履歴や内容。事故歴など確認。

板橋法務局

土地謄本(全部事項証明書)ー所有者や持ち分の根拠書類。

家屋謄本(全部事項証明書)ー所有者や持ち分の根拠書類。

公図(地図に準ずる図面)ー取引地の位置•形状等を確認する地図

地積測量図 ー土地の形状や面積、求積方法等を確認できる資料。

建物図面 ー建物の位置や形状等を示す図面。





板橋区役所

都市計画図 ー区が行政区域内の都市計画の内容を示した地図である

用途地域図 ーその地域がどのような用途目的の地域かを確認する図

台帳記載事項証明書 ー取引対象マンションが建築される際に自治体の建築確認や検査済みであるかの根拠資料として利用。

道路台帳平面図 ー道路の幅や長さなどを確認する資料。






建物管理会社

重要事項調査報告書ーマンション全体の積立合計額や対象となるお部屋の管理費•積立金額、火事歴などの重要事項調査資料として利用。

管理規約、使用細則ーペット飼育や修繕工事時などのルール確認。


建物の管理室

管理人さんへの聴取ーどんな方が住んでいるか。管理状況など確認。

現地建物

設備表の作成ー給湯器やエアコンなど設備の故障箇所など確認。

周辺状況報告書の作成ー近隣の建築計画や騒音など現状を調査することでなるべく多くの情報を事前に報告。資料作成。交付。別途売主にも確認。




東京ガス

ガス管理図ーガス菅がマンションに引き込みされているか等を確認。


板橋水道局

水道管管理図ーマンションへの引き込み状況、菅の口径等を確認。


 

不動産調査についての想い

 

売買業界に足を踏み入れて間もない、まだ調査とは何かわからず先輩に教えていただきながら調査を行なっていた頃。

不動産鑑定士補の先輩に何度も怒られながら、数回の調査を繰り返すことで調査とは何かを覚えました。いかに調査が大切であるかを熱意を持って教えてくださったおかげで慎重に調査を行うことができています。お客様の為であり、自分の為。

微力ながら人様のお役に立てるように、各区役所の定食を楽しみながら(笑)、今後もしっかり調査をする所存です!

読んでくださった方、ありがとうございます!!

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